首都高湾岸線 ポルシェ暴走追突事故の映像を見て・・・

数日前に、首都高湾岸線外回りで、暴走していたポルシェがBbに追突して、2人のご夫婦が亡くなられた動画を見て、ガッカリしました。


先ずは亡くなられたお二人と、そのご家族に対して、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

そして、ポルシェを運転していたH容疑者が、「100㎞/h以上は、出していたと思う」という言葉が本当ならば、どうしようもないなと感じました。

映像を見る限り、おそらく、270~280㎞/hは出ていたと思います。
100㎞/h以上には間違いないが、それを遙かに超えたスピード。しかも、ノーブレーキ。
容疑者には厳しいですが、ドライビングテクニックもお粗末過ぎる。



私自身も、ずっと反省し続けていますが、30年前後前の学生時代には、どうしようもなくて、基本的に深夜の峠で、中央ラインを跨がないなかで思い切った走りをしていました。

当時全盛だったターボ車に乗ることはしませんでしたが、学校帰りの深夜の高速では、230~240㎞/h程度を出していたこともあります。
若気の至りとはいえ、猛省しております。

実際に、200㎞/hを超えて、ずっと走っていると、スピード感覚が麻痺し、しかも、その頃は動体視力も高かったためか、【恐怖】よりも、【楽しさ】が勝ってしまう。相棒の車も、『もっと、アクセルを踏め!』と、ささやいてくる。

周囲の車の2倍以上のスピードで走っているため、追い越す車が後ろへ流れるように見えます。
車間距離も安全率を取り、確実に追い越しできる状態と、フルブレーキングでも車の挙動をある程度、維持できる技術は持っていたつもりでしたが、今考えても、本当に恐ろしいし、事故を起こさなくて本当に運が良かったと思っています。


30年以上前の車でも、改造すればそれなりのスピードは出せましたが、今の自動車なら、ややもすると300㎞/hオーバーも簡単に出せる筈。

スピードに取り憑かれた方に、提案があります。

もう、スピードが出る車に乗るのはやめましょう。
どうしても、乗りたい方は、サーキットで頑張りましょう。
(お金は掛かりますが、その分働いて稼ぎましょう)

そして、遅い車(どう頑張っても、スピードが物理的に出ない)に乗り換えましょう。

遅いからといって、馬鹿にしないで下さい。
実速度は遅いながらも、自分自身が操縦しているという気持ちの良さ、排気量が小さいながらも車自身も、必死で頑張ってくれているんだな という、自動車との対話をしながら、『壊れないようにしてあげなきゃ』『他者から見た際に、模範的な運転をしよう』とか、生き物として見た自動車への労りと、他者への礼儀を真剣に考えて、本当の意味で、くるまライフを楽しみましょうよ。


現在の自動車は、交通ルールを守って走るには、速すぎるものが多すぎる。
運転技術があまり無くても、早く走れて当たり前という車は、本当に危険だと思います。
スピードが速ければ速いほど、運動エネルギーが高いので、いくら最新の制御技術を持ってしても、すぐに止まることは不可能。(科学的に証明されている)

空走距離が、最初の問題。(気がついてから、ブレーキを踏むまでに、かなり走行してしまう)
さらには、制動距離も当然長くなる。
フルブレーキング時に、迫り来る危険を前に、ブレーキを離してハンドリング出来る人が、今時それほどいないでしょ。(勇気が要るよ)
速すぎるスピードでのABSなど、かえって当てにならない。速すぎるスピードで、一般高速道での設定は無理だと思う。
しかも、高速走行時は、少しのハンドルの動きで、一気に自動車の動き事態が破綻しやすい。
つまり、F1や、WRCのトップドライバーですら、一度挙動が乱れた車の立て直しには、かなり苦労されている(映像をみていれば、よく分かる)。

速すぎる車を制御できる技術は、残念ながら我々一般人には、間違いなく出来ないと断言します。
事故が起きなかったのは、たまたま運が良かっただけということを、自覚しなければいけない。

低μ(タイヤのグリップ力が低い)の路面、例えば誰も居ない雪の積もった広い駐車場などで、スタッドレスでないタイヤで走ってみれば、車の制御が如何に難しいかが分かる。
昔は、箱根に雪が降ったと聞けば、ノーマルタイヤで喜んで走りに行っていましたが、ある程度まではどうにかなるのですが、下り坂などで、一度ブレイクすると、どうにもならない状態となり、態勢をたて直すことは極めて難しく、漫画のようにクルクル回ってしまい、そのままガードレールとKISS。ガードレールが無いところもよく走っていましたが、今考えると、相当まぬけでした。そのまま、数十メートル下の崖下に落下する恐れは、十分に考えられたのに・・・。
(自分は、神様・仏様・キリスト様にお願いしていたので、大丈夫な筈 という訳の分からない屁理屈を言っていました)


それでも、スピード狂の方は、サーキットへどうぞ。

私のように、サーキットはクローズドで、何か楽しくないと思う方は、100㎞/h走行が精一杯な自動車に乗りましょう!

最近の軽自動車でも、速いものがあるので、選ばないようにしましょう。衝突安全基準を満たしているとはいえ、所詮は軽自動車。【走る棺桶】と言われている事実は、まんざらでも無いんです。


遅い軽自動車でも、案外楽しいんですよ。
パワーウェイトレシオが、案外と重要で、重い自動車の安定性の高さ、衝突時の強さ等を差し引いても、パワーに対する車重の関係が非常に重要で、パワーは驚くほど無いけれど、車重が軽いために、軽快に走れて、【操縦している感が愉しい】という車は、軽トラック。
EBD-DA16T型の現行型スズキ キャリーでも、車両重量が、なんと690㎏しかないんですよ。
しかも、100㎞/hの走行で、エンジンが可哀想な悲鳴を上げ始めるので、それ以下で走ってあげる。

横浜のような、急勾配の山坂の繰り返しでは、エンジンとの対話が極めて重要で、嫌でもスピードを出せない。さらに、軽い分だけ軽快だし、スピードが上がっていなければ、軽いために止まるまでの時間が短い。

そして、財布に嬉しいのは、全てのパーツが安いし、外国車と違ってすぐに手に入るために、壊れた際の入院期間が圧倒的に短い。車検は安いし、メンテナンス費用も安く、タイヤも安いし(軽量な分だけ、タイヤへの負担も少ない)、保安部品のブレーキパッドも安い上に、なかなか減らない。実燃費も横浜の山坂でのちょこちょこ乗りで、15㎞/L程度も走る。
道幅が狭い日本では、軽自動車規格の車幅が丁度良いし。
さらに、荷物を350㎞gも積載出来るため、サンダル代わりだけでなく、農作業にも、荷物移動にも、仕事にも使える、日本が誇るハイパフォーマンスマシンで、良いことだらけ。ポルシェも一度は乗りたい車だけれど、知らぬが仏かも知れない。

どうしてもポルシェに乗りたい方は、世界で圧倒的なファンが多い、SUBARUの軽トラ(ダイハツOEM前)に乗れば、高級なダブルウィッシュボーンの足回りと、RR形式(リアエンジン・リアドライブ)で、ポルシェとほぼ同じ機構で、めっちゃくちゃ安く乗れる。【農道のポルシェ】に。
水平対向エンジン(ボクサーエンジン)ではないけれど。
SUBARU=富士重工業は,戦時中の中島飛行機、開戦当時世界で最高峰だった零式戦闘機、零戦のエンジン(星形エンジン)を作っていた会社の流れを汲んでいるためか、たかが軽トラなのに、拘りの自動車を創り出してきた意味合いは、極めて大きいと思います。(かつて、SUBARUレガシィーAWDの廉価版に乗っていましたが、燃費の悪さ・オイル漏れ以外は、低重心でハンドリングが素直で、ノンターボのSOHCのATなのに、最後に箱根を走らせたら、BMWのスポーツモデル、フェアレディーZの改造モデルを、簡単にお子ちゃま程度に遊べる能力に驚きました。10年以上経過モデルのオートマで、狭いコーナーはドリフト走行が自由自在かつ、一般コーナーでの安定性には本当に驚きました。これで、280PSのターボモデルだったら、その能力を活かしてあげたい私は思いっきりアクセルを開ける筈なので、恐らく今生きていないと思う位によく出来たクルマ。SUBARU恐るべし)

スバル360は、あまりにもメジャーすぎるので、サンバー360ccトラックに、かなり心惹かれています。


結論:スピードを出したい方の気持ちは重々分かりますが、自分が亡くなっても、他の方を巻き添えにしてもいけないので、360㏄~660㏄程度の遅い自動車でも、流れに乗れるテクニックを磨いて、彼女等を壊さないように、対話をしながらの操縦を楽しんでみたら如何でしょうか?

それでも、速い乗り物が良いなら、航空自衛隊への入隊をお薦めします。そして、日本を守ってくれたなら、我々も幸せです。
現在三菱重工が、石川島播磨重工業のエンジンを載せて、純国産戦闘機を開発中ですが、世界の戦闘機のなかでも、かなり注目な次世代戦闘機で、相当速いらしいですよ。
現在、領空侵犯してくる政治体のために、スピードが命のスクランブル発進が多いので、スピード好きで、負けず嫌いなあなたには、天職かも知れませんね。(私自身、もっと早い段階で航空自衛隊への就職という選択肢に気づいておけば良かった。残念)