ケレンの一手間が鉄部塗装の命(簡単な長持ちのコツ)

鉄骨階段、鉄骨共用廊下は、後々のアフターメンテナンス上、かなり気を使う箇所。

20年以上前に新築した この鉄骨階段、共用廊下の塗装替えの依頼を受けましたが、デッキプレートにコンクリートを打設して作られたものですが、上部から入り込む雨・水等が下部へ流れ込み、行き先をデッキプレートで止めてしまうので、自然とそこからサビが発生します。

さらに、こちらでは、溶融亜鉛メッキ処理されたデッキプレートに、塗装して完成形だったため、どうしても剥離しやすい状況に。

デッキプレート裏を、1日ケレンし続け、ここまで塗膜を剥がしました。

たかがこれだけ、されど、これの手間をどれだけ掛けるかが、塗装後の長持ち度に大きく関与してきます。

一番凄いのは、ご自分で充分に納得いくまでケレン・清掃されるものが一番長持ちします。

一般的なプロは、この手間を掛けていたら、他社との合い見積もりに勝てないため、ケレンにそれほど時間を費やせません。

だから、すぐに剥離が発生してしまうという現実。

『安い』or『長持ち』のどちらを求めるか によって、先々の寿命が大きく変わります。

雑誌・マスコミで一時期大騒ぎされ、相見積もりというのが当たり前になった時代ですが、果たして本当にお客様のためになったのでしょうか。
そうしてしまったのも、建設業界の責でもありますが・・・。

当社は、長持ちするように考え、あとあとクレームで、顔出しすることが恥ずかしくないようにし、同時に金額的にも1円でもお安く出来るように、それでいて業者さんを泣かさずに、日々努力しています。