【貧乏】でも、幸せな毎日

川井八幡神社にて、長男の初宮参りをした際のシーン。

時の流れは早いもので、23年も経過すると、この写真の中の二人は既に他界し、一人は施設に。

妻側の両親と、つまらない喧嘩をしていた頃で、私はブスッとしていましたが、初孫をもとに、皆嬉しそうな笑顔でした。

生意気な私は、就職活動時代から続けていたWのスーツ姿。

確か、4年ほど前に他界した私の親父。
(他の人が嫌がる原発の解体工事を率先して行っていた)

今見ると、横顔が恐ろしいほど、今の私に似ている。
というか、私が似て来ちゃった。気持ちは、いまだに28歳なんですが・・・。

父親を戦争で亡くして、苦労していたせいか、黙々と仕事と、母が趣味だっただけあって、地元を廻っていると、”英ちゃんは真面目な人だったね”と、父の英次さんの悪口は一切聞かない。

今にして、思います。まわりには、静かながら一生懸命だった父の偉大さを。でも、言うことを聞かない私は良く叩かれた。(私はそれで良かった。今の時代は細かすぎる)

【理容しばざきのマスター 兼 小川名建設今宿東店店長】のジジ。

今もそうだけど、良い男だ。

この方の娘さん・奥さんと、喧嘩する機会が多かったのに、一度も叱られたことが無い。逆に、懐の大きさに頭が上がらない。

この長男の妻方の曾婆さん。

静かに、我が家を見守ってくれていました。

‟痛い”ということを一切言わない、良き昔の日本女性でした。我が子供達を背中を丸めながら、世話してくれていました。

23年前に、子供にミルクをあげる私。

この頃から、『良い加減』な家族サービス。
(仕事が男の本望だと考えている、昔気質の人間)

こんな父親で、よくも3人も育ったな~。
いや、まわりの方々に育ててもらっていた。今にして思えば・・・。

安月給(サラリーマン時代の会社には、感謝しております)が、続きながらも、冬は寒い借家ながら、自分の時間を割いてまでも、愉快な日々でした。(親戚に融通を利かせていただいた安い平屋の借家から、貧乏暮らしをしていました)
 
親を見習って、最初は貧乏生活をしながらも、それはそれで楽しいことを学びました。
お金があることが【幸せ】なのではなく、夢・真理に向かって、家族で共有しながら、自分の生き方を貫いていく過程が、【一番の幸せ】だと、今さらながら痛感しています。

高齢化社会の真っ只中、厚生年金・国民年金での生活は、支出を控えるべきところ。
また、それを支える私達以下の若輩層は、その年金自体が破綻する予測がたつ中、高度経済成長期・バブルの再来は、考えない方が得策。
皆して、【貧乏】時代なら、我々以下は耐えていかれる、本来の日本人の姿に近づける自信があります。何せ、バブルの恩恵を受けていないから。

妻の亡き母の、故母親。

甲斐武田二十四将の一人、秋山弾正(強すぎたが故に、最後は信長公により逆さ磔の上、突き殺された)の子孫だけあって、最期まで強い女性だった。そして、私も可愛がってくれたありがたき方。

大正生まれの意彼女にとってのご馳走は、粉ミルクと、オロナミンCが、ご馳走でした。

初孫と一緒に寝て、滅多に見ない笑顔の義父。

最愛の妻亡きあとも、一人で床屋の切り盛りをしています。

今年から、理容師の国家試験を取得し、丁稚奉公している我が長女と一緒に仕事ができることを待っているかのように、日々頑張っている日本男児です。

長女よ、ジジの気持ちを、大切にしろよ!

宮城は亘理から、上京し、太平洋戦争に従軍し、引き上げ後は、横浜の三菱ドックで働きながら、傍らで散髪のアルバイトをしながら、今宿に店を構えた、長男の故曾爺さん。

忙しい時は、散髪の仕事をしながら朝を迎えるほど、仕事一辺倒の逞しき東北の日本人。

亡くなる数時間前に、病院のベットで、足の指先を動かしていました。
『爺さん、何してるの?』
「うん、退院してから、歩けなくならないように、鍛えているんだよ!」
(この少し前に、病院の先生と話をして、延命措置は取らないように、決断を下した私でしたが、この発言には、流石に泣かされました)尊敬すべき東北の男です。さすがは、尊敬すべく藤原経清系の血筋だけのことはあります。

私の育った現都岡本店で、妻に抱かれる長男。

うちのカミさん、私には勿体ないくらい、綺麗でしょ!

喧嘩しながらも、25年間、付き合ってくれています。
感謝、感謝です。

今の若い世代は、年収300万円時代と言われていますが、私もバブルとは無縁の貧乏生活をしてきているので、【次世代を担う若者方】の気持ちは、心から解かるし、同時に彼らがそれぞれに持ち合わせた才能を、如何なく発揮していただきたいと、心より願っております。

私は、あなた達にお世話になるのではなく、あなた達が光るべく応援をしていくつもりで、今を生きています。

就職したばかり、そしてこれから就職される世代に、将来の世を心から託せると、考えております。

また、同じく世間では、【職人さん不足】が騒がれていますが、実情はとても安い金額で動いています。

彼らが、世帯を持って、子育てが出来るぐらいの環境は創りたいので、適切な値段で、その業者さんの仕事が終わり次第、即入金していますが(大手や安いところでは、3ヶ月前後支払いが普通)、彼らの【仕事】をした対価を支払いたいので、当社の営業・管理・彼らへのサポート分の取り分は、極力下げて、お客様に、適正な見積りを提出しております。

今は、貧乏でも、頑張ろうね!みんなね。