セブンイレブン、ファミリーマート、すき家、くら寿司、バーミヤン、ビッグエコーと近頃騒がれる「バイトテロ」と呼ばれているYouTube等SNSによる、不適切動画の投稿。
映像だけみると、確かに、その会社にイメージ的に、多大な損害を与えてしまった事実は消せない。さらに、エンドユーザーが購入する食材を口に入れるというのは、衛生面的に嫌悪感しか感じない。
    一方で考える。
    近頃の若者と呼ばれる世代は、生きにくくなっているのでは と。
    
    あれは、ダメ。
    これも、ダメ。
    それは、当然ダメ。
    
    と、ダメ、ダメづくし。
    
    知らないうちに、彼らをお仕着せの型にはめているのではないだろうか?
    はめを外せるのは、YouTubeなどのSNSくらいなのかな。
    他に、はけ口はあるのだろうか?
    戦後、何年経過しているんだろう。
    
    その間、法律・条令・規則は、増えるばかり。
    法律の廃止など、あまり聞いたことが無い。
    
    このまま、あと100年も経過したら、日本の法律はどれだけ膨大化するのだろうか。
    
    当然、必要なものもありますが、その代わりに、不必要になったものは廃止していかなくては、息苦しい世の中になるばかりだと思う。
    
    270年も政体を護持できた『江戸幕府』には、尊敬を感じますが、同時にトップダウンによる抑圧、五人組などの、見張り合い組織を形作り、仲間だと思っていた人間が明日は裏切らざるを得ない状況を生み、実はいまだにその日本ならではの姑息さにより、群れる人々が、そのなかで村八分にならないように、苦心して生きていかなければならない(MUST)手足を引っ張られる精神状態に追い込んでいないでしょうか。
    よく昔から言われた言葉に、【若気のいたり】が、一定の市民権を持っていた。
    
    1970年生まれの私ですら、近所の屋根を飛び移って遊んでいたし、車は、当時の道交法でいうところの不正改造で、山を走っていたし、ガソリンスタンドの夜間バイト時は、道や土間が凍り付いて、誰も来ない状況下では、給油口機械付近をグルグルとドリフトさせて遊んでいた時もあった。今考えると大変、危険なこと。
    
    でも、ヤバイな~と思いつつも、その危うさを逆に楽しんでいる自分達もいた。
    私達よりも、上の世代(現在50歳代の時代を担う方々)は、もっとひどかったように思います。
    
    暴走族の爆音で、よく睡眠を妨げられた。
    アフロヘア―、そり込み、リーゼント姿の、様々なヤンキー方が跋扈し、時には暴行事件も。
    学生運動も、激しかった。
    
    尾崎豊の歌ではないけれど、ガラスは割られるし、バイクで中学校通学。中学時、大人しかった私は、静かにしていたが、暴力と暴力の争い、他の中学校との戦い、元気印の若者は、目をギラギラさせて、日々闘っていた(昨日の自分を超えるために)。
    かつて隆盛を極めたヤンキー世代も、今はどこへ消えてしまったのか。
    高校デビューと、遅れて反抗期を迎えた人間の方がヤバかったり。見ていて恥ずかしかったり。
    
    【青春】という幻想を求めて、思春期ゆえの溢れんばかりの血のたぎりを、体当たりで実践していたように見えた。ある意味、羨ましかった。
    
    そのDNAは子孫に、全く繋がらないというデータがあれば、嘘だ。
    『さすがに、あいつの子供は、パワーあるな!』を、よくつぶやく。
    
    青少年の犯罪を抑えるのは良いが、反抗をも抑えすぎてしまう今の法律、条令、規制は、行き過ぎていないだろうか?
    【清き水には、魚住まぬ】ではないが、すべてを画一化・厳格化するのは、逆に危険だと考えます。
    あまり、厳しくすると、やはり地下に潜って、かえって手に負えない厄介なものを育ててしまう恐れがある。
    
    多少の、【緩さ】も必要だと思います。
    あまり、若い世代を縛ると、後で、しっぺ返しをくらうかも。
    バカをやれなかった、反抗期の無かった人間達で、社会的地位を背景に、無意識に仕返しをしている方々が、そのヤイバを向けられるかも。
