左利き用カッター(レフティー)を、買ってもらった

向かって右が、左利き用レフティーカッター。

左が、工作や細かいところを切る、一般的な右利き用カッター。

白洲正子さんではありませんが、私が好きな十一面観音像の続きを、左手で行ってみた。

これは、右利き用カッター。

よく見ると、刃が見えません。裏側にあるんです。

笑ってしまうほど、気持ちよく木を削れる。

実は、ここまでナイフの左利き用が、そこでは売っていなかったため、諦めて、これより一回り大きい剛刃のカッターで、削ってみたのですが、切れ味がイマイチで、半ばの仕上げで完成形としてしまいました。

その差が、これ。

刃が上を向いているだけで、気持ちよく想いのままにカッターを使える。
左利きの方、騙されたと思って買ってみて下さい【OLFA】から出ています。

これまでの右利き用が当たり前だった左利きには、衝撃的な切れ味です。これまであまり好きでなかったカッターに対する印象が、180°変わる筈です。

さらに、カッターの裏側にも、問題があった。

そう、切れ味が悪くなると、皆がカッターの先を折って使っていますが、左利きだと、使用時に勝手に折れてしまうんです。だから、飛んでくる刃の破片にも気を付けながらの作業。

だから、私は刃を折ったことが無い。
せいぜい、刃ごと取り換える。か、新たに買ってしまう。

左利き用レフティー替え刃も用意してあります。嬉しいじゃん。

江戸時代の武士に生まれなくて良かった。
何故なら、刀は、お互いにすれ違う際に、武士の鏡とされた刀がぶつかったら、刃傷沙汰になりかねないから、基本的に、左に脇差し。つまり、右で刀を鞘から抜かなければならない。つまり、一撃で勝負が決まる際は、完全に右利きの方の方が有利。つまり、左利きは死ぬ確率が高くなる。

そうしたなかで、天才剣豪、宮本武蔵は両刀使いで有名ですが、どうも左利きだったらしい。二刀流なのも頷けてしまう。

彫刻で有名な左甚五郎は、実際に彫刻された木像から、左利きだった事は証明されていますが、いきなり左利き用の刃物は持てなかっただろうから、それなりの存在になるまでは右で刃物を使い、苦労(努力)されたんだろうなと、よく考えます。

今回は【左利き】に的を絞りましたが、様々なことで、少数派は多いと思います。
今の時代は、多数決で何もかも決まってしまいますが、今後は、必ずやそうではない時代に変わっていくに違いないでしょう。
少数派のあなたにも、チャンスの時期ですよ。