【トヨタ】、佐藤恒治新社長を応援します

先に言っておきますが、私は日産自動車のファンであり、我々が子供時代に夢を抱かせてくれた名車の数々を輩出してきたNISSANに、そこはかとないポテンシャルを感じて育ってきた。
現在は、トヨタVSニッサンの構図も、過去のものとなってきていますが、私は日産自動車の可能性を信じてやみません。


そうした時代の変遷を見る中で、
今現在、世界中の経営者のなかで、一番尊敬する方は、豊田章男氏に他ならない。

彼がトヨタの敗戦投手の扱いで、全米におけるリコール問題で、深々と頭を下げたシーンを忘れることができない。
そして、後から理解した事だが、彼が豊田家の御曹司でありながら、不遇の時代を過ごしつつも、GRブランドを起こしたり、エンジンに頼るクルマはCO2排出の元凶としての扱い、安全でなければならないという世界的な潮流のなかで、電気自動車にシフトすることこそが【正義】的なかで、ハイブリッド車の熟成、水素自動車への道を残してく売れた功績、走る楽しみを活き活きと話してくれる破天荒さ、そして、ラリーを筆頭にしたレースを大切にして、本人もスープラ開発のために、本気で車を乗り回し、壊しまくった精神力には脱帽ものです。
日本には不利なグローバル社会のなかで、商売を重視した経営と、何れはトヨタが世界をリードするという信念のなか、自身の哲学を率先されてきたスタンスに、心から拍手し続けていました。
ウクライナ情勢により急速なEVシフトが崩れ出した。これまで、偏りがちだったエネルギー革命に、『待った』を提唱し続けた豊田章男社長が、信念をを引き寄せる力が、改めてクローズアップされている。
地域柄か、歴史上の大人物である徳川家康の再来かとも思えるような、慎重かつ信念の人という歴史に残る人物になったことは間違いない。

そして、将来の会社のために、世界のために、禅譲という形で、佐藤恒治氏に、期を逃さず襷を渡す様も、名君と呼ぶに恥じない。


そして、次なる佐藤恒治社長。
二人が並んだニュースを見た瞬間、親子じゃん。よく似ていること。
と、妻とも話していた。
しかし、姓が佐藤と後で気が付いた。
なかば豊田一族政権とも捉えられるトヨタ自動車なのに、一族外部から、次のトップを指名している。その点は、徳川家康をも凌いでいるのかも知れない。

そして、驚いたのは、佐藤恒治氏。
レクサス、GRブランドのトップであり、あのGRヤリスの開発主査。
昭男ismを受け継いでいる、物凄い人事。
また嬉しいことに、私と同級生の53歳。
我々世代は、あまり目立たなかった狭間の世代だっただけに、とても嬉しいし、応援します。

さらに、驚いたことには、トヨタのトップになろうとも人間が、【セリカ】を復活させることが夢と。トップなら、夢では終わらせない権限を持っているだろうに、あえて【夢】と、謙虚な言葉。

第一、昔のレアな人間ならいざ知らず、よりによってセリカ(CELICA)を名指ししてくるとは、かなりの変わり者に違いない。しかもAE86を数台所有しているらしいのに。

セリカといえば、一般的には、初代ダルマセリカが有名だし、美しいし、レースの戦績も素晴らしい。
また、バブル期のスキー天国のイメージのGT-FOURの、名前が上がると思う。

AE86レビン・トレノがクルマ好きのオモチャだった当時、それに隠れてマイナーだった63系セリカに3台乗っていた私としては、佐藤社長は、この車の良さを知っているなと、直感しました。

友人のAE86トレノを乗せてもらった時は、ハンドリングの面白さ、今では非力なエンジンながらも、車両重量の軽さとのハーモニーも驚きでいっぱいでした。

私は、RA63セリカ(18-RG)と、2台のAA63セリカ(4A-G)で、すべて壊れるまで回して直しながら、遊んでいましたが、サファリラリー3連覇のTA64セリカの基本プラットフォームとしての、片鱗は何となく感じていました・

同時期で派生型6気筒のセリカXXは、デザイン面で人気でしたが、荒ぶる4気筒ながら、ロングノーズではない点で、峠では良かったと思っています。とはいえ、アンダーが強いクルマでしたが。

ただ、このクルマの良さは、同型のカリーナ、コロナクーペとは違い、トレッドが広い分、安定性が高く、コーナーでの踏ん張りも違った。そして、重量は少々重いながらも、ボディー剛性が当時ではかなり高く、少し車高を落とすと、這いつくばるように走ってくれる。
しかも、楽しい86のリジットとは違い、4輪独立懸架だったため、派手な走行には向かなかったけれど、テールが流れはじめるスレスレのところで操ると、ノンターボでも速い。
下りなら、なおさらで、コーナー手前のおもい切った突っ込みの後の、ヒールトゥ時のボディーの沈み込み、フロント荷重になった際の、コーナーのリアタイヤからの押し出し、フロントを上手く入れると、気持ちよく曲がっていく時間が心地よい。ただ、当時のシャシー剛性はセリカをもってしても、ボディーがねじれているのが、物凄く体感できた。そして不思議と怖くない安定したバランス。もっとパワーは欲しかったが、3T-Gターボなら、生きていなかったかも知れない。アクセルに残りがあれば、クルマが可哀想だと思う私はギリギリまで踏み切ってしまうから。
身長が188㎝と大きすぎるため、ロールバーは足元と、頭上が邪魔で入れられなかったが。

でも、このセリカのポテンシャルはやり尽くせば、いくらでも高まると理解していたのを、昨日の事のように覚えている。

佐藤恒治社長ならば、このポテンシャルと、それを引き出すチューニングの術を知っていたと思う。
どのようなセリカを生み出すのかが、とても楽しみで仕方ない。
予想してみる。

SUBARU譲りの水平対向4気筒を積むだろう。2200㏄前後のNA。250PS程度。
やはり、AWD。
MT優先開発の6速クロス。
2ドアクーペ、2+2。
63型セリカ風の。よりワイドアンドトレッド角張ったボディー。
重量は、1,100㎏。
クルマ好きが、自分でメンテしたくなるシンプルなパーツ構成。
イメージは、コーナーリングマシンで、バックミラーにいつの間にか写り込んでいて、
クールながら獰猛な咆哮により、道を譲らざるを得ない。

そんな夢を抱かせてくれる、佐藤恒治社長、是非、ご自身の夢を叶えて下さい。
それは、私の夢でもあります。