緊急で、手洗いの排水直し

私が昔から行きつけの中華料理店。

昔ながらの、こだわりでお安く、素早く調理してくれて、なくてはならない鶴ヶ峰本町の味楽(ミラクル・みらく)。

私が行くと、『今日はどっちだい?』

「今日はいつものチャーハン大盛りで」
or
「今日はパワーが欲しいから、カレーライス」

人さまざまですが、私はここのカレーが大好き。
いつも、決まった席で作っている姿を眺めているのが好きなため、そのレシピの理由が解りますが、パワーが欲しい方は、食べてみてください。

お客様が来店される前に、何とかしたかったようで、緊急要請。

ホールの手洗いが・・・

上部がこれまで付いていたSトラップ。
(穴が2か所空いていました。良く頑張りました)

下部が、ご自分で部材を購入されて、自分で取付けようとして、上手くいかなかったSトラップのカタワレ。

 

45年前の建築以来のものなので、一般的に同じ口径の部材は売っておらず、

30㎜口径に対して、25㎜口径のセット品を用意して取り組みましたが、セット物は、そのまま入らず、旧部材の一部と、新規部材を組み合わせながら。

パッキン類は、当然新品を使用。

手洗い陶器に排水口を取付け、

新品のSトラップをねじ込み。
(ネジの切り方が一緒で良かった)

床排水部との位置関係を調整しながら、先ずは手回しで。

そもそもSトラップ(Pトラップ・壁排水)とは、汚水管から上がってくる臭気や雑菌が、蒸発して上がってこないように、
 
 
 

Sの字部で、水溜まりをつくり、そこが常に水が溜まっていることにより、臭気等が上がってこないようにしている封水の役割を演じている縁の下の力持ち。

長いこと、家を留守にして、そのままにしておくと、Sトラップ内部の水分が蒸発して、【封水】が切れて、臭気が上がってくるので、ご注意ください。特に、住む方が不在となり、お子様が滅多に、訪れなくなった空き家。

※ちなみに、家に住む人が居なくなって一気に建物が、劣化してしまうのは、このような事、通風が無いため、空気が止まってしまう事、さらには人間が発する汗などの水分、一番は身体からの脂分が建物に補充されないためです。

メッキ処理された金具を傷つけないように、丁重に、スパナで締め付け。

水道を勢いよく流して、漏れていないことを確認し、
ついでに、外れかけていた給水部・壁に取りついていたネジを締め直して、完了です。

新たな洗面ボウルを用意して、一新しても良かったのですが、納品までに、少し時間を要するため、さらに長年の想いが詰まった手洗い器を、残して欲しい目をされていたため、既存のものを、さらに長持ちさせていただく手法に。