「池」生態系観察にいかが?

信州上田の自宅には池があります。
もともとの土地に井戸があったので、井戸水を汲み上げて溜めました。
循環ポンプ・ろ過装置なども設けず、ほったらかし。
池に入れたのは水草、睡蓮、メダカ、モノアラガイ(淡水巻貝)だけ。
それで写真の状態をずっと維持しているのです。なぜでしょう?

陽の光を浴びて水草が気泡をつけています。光合成ですね。
ただ、陽当りがいいと
藻なども大量に発生します。水を緑色にしてしまうアレです。
これを食してくれるのがモノアラガイやタニシなどの淡水巻貝。
メダカの糞なども綺麗にしていただけるので、なくてはならない存在なのです。

メダカはボウフラを食してくれます。
蚊の大量発生だけは避けたいところなので水場には必須です。
そして水草があると卵を産みどんどん増えていきます。となると今度は大量のメダカの群れが・・・

いやいや。メダカは外敵が非常に多く、メダカ目当てにいろんな生物が集まってきます。
ヤゴ・マツモムシなどの水生昆虫や、鳥や猫、トノサマガエルが捕食していきますので、絶滅はしませんが増えすぎるということもなく、ちょうどいい感じに。

上の写真の睡蓮に乗っているのはアマガエルですが、彼らも大量に集まってきます。
そしてカエルが集まる場所には・・・
そうです。ヘビもいらっしゃいます!
しかも先日見たのはヤマカガシ。毒ヘビであり無類のカエル好きらしいです。
いじめなければ逃げていってしまうので、放っておいてあげましょう。

生態系
自然界ではこれが絶妙のバランスで成り立っていることは教科書で習いますが、
それを目にする機会・場所はどんどん少なくなってきているように思えます。
自然に綺麗な状態を維持している池(水場)は、その観察には絶好の場所。
ご自宅にいかがですか?
井戸がなくても、雨水を利用して造ることも可能です。

 

今日の写真
「収穫~その1~」・・・ユスラウメとジューンベリーを収穫しました。特に今年はユスラウメが豊作です。甘酸っぱい実はそのまま食べてもよし、ジャムにしてもよし。暑さ寒さに強いので育てやすく、「手軽に果樹を楽しみたい!」という方にはオススメです。