ウォシュレット、(瞬間式)と(貯湯式)の違い【小川名建設(株)】

ピュアレストEX便器・タンクと、最新型のアプリコットF1Aに、交換しましたが、

この建物は、野村ホームさんが以前に建築されたということもあり、定石通り、トイレ用に分電盤の専用回路から、直接Fケーブルを引き込んであったため、
【瞬間式】のアプリコットF1Aでも、問題なく使用できました。
このタイプの定格消費電力は、1277W。

一方で同型のアプリコットF1A(瞬間式)
を、タンク無しトイレのネオレストEX1(定格消費電力1288W)から、交換したところ、

これまでの使用で大丈夫だったから、当然専用回路と思い込んでいたところ、

驚いたことに、
トイレコンセント・トイレ室・廊下照明・コンセント・隣の部屋全体が1回路だったようで、しかも、取り替えた商品の定格消費電力は、以前よりも僅かに低いながら、瞬間的に大きな電気を必要とするようで、隣の部屋の電気ヒーターと同時使用すると、ブレーカーが落ちてしまう事態に。専用回路を引き直す手法もあったのですが、電気ヒーターをさらに他の部屋から延長して持ってこられるとのことで、工事を終えましたが、そのまま、これまで同様に使用し続けると、ブレーカーが落ちるだけでなく、漏電から来る火災等の原因になりかねないリスクがあります。優しく、柔軟に対応される方だったために、問題にはなりませんでしたが、本来は、専用回路を引き直すか、定格消費電力の低い、【貯湯型】のウォシュレットを選んでもらうべきでした。


こちらは、築年数も40年近く、まだウォシュレット(INAXでいうところのシャワートイレ)も販売され始めた時期で、当時は【貯湯式】のみだったため、専用回路は引いていないという前提(念のために確認しましたが)で、
選定したウォシュレット(S1系)、定格消費電力は321Wの【貯湯型】。

約4倍も、消費電力が違います。
瞬間式ならではの充実装備の選択に対して、貯湯式では、オプション装備の選択肢が少し少なくなりますが、お金を掛けて専用回路を作るか、ブレーカーに負荷が掛かりにくい貯湯式のなかで選んでいただくか、お客様に選択してもらわなければなりません。

クルマを例に違いを書くと、
1000㏄のクルマに、そのまま3000㏄ターボのエンジンを積めるかというと、燃料ポンプが非力な点と、燃料配管が細いために、瞬間的にアクセルを踏んだ時に、必要とするガソリンが足りずに、息つき(息切れ)を起こすことでしょう。

家のそもそものキャパシティーにより、ウォシュレットだけでなく、電気容量を考えた家電選びをしなければならないという事です。