鉄骨造のビル、雨漏り止まりました

旭区北部の工場にて、台風・雨を伴った強風の際に、雨が床に染み出してしまう鉄骨造の建物。(鉄骨造は雨漏りしやすい運命にあります)

雨漏り調査で、確認の上、台風24号前に、一通りの作業を行った結果、無事に、雨漏りが止まりました。

製作ものサッシ自体の水密性が低く、アルミサッシ本体、その周辺、その他を、すべて見直して、シールの打ち替えを行いました。
当然、すぐにヒビ割れてしまうALC(発泡コンクリート自体も)。

ALCは、幅600㎜ピッチで、上下のハンガーで止まっていますが、鉄骨造自体が、構造上ピン構造(揺れて力を逃がす)のため、地震等の揺れで、すぐにコーキングが切れてしまい、そのわずかな隙間から、たたき付けられた雨水が入りやすい欠点があります。

コーキングは、縦目地と横目地がありますが、圧倒的に横目地からの雨の侵入が多い。
逆にこの箇所のシーリングを打ち替えて、塗装で膜を作り、紫外線から保護することにより、お安く雨漏りが止まるケースが多い。

悪い箇所のコーキングを、丁寧に切り取ってみたら、こんなに沢山。これは一部。

このシール材自体も、アクリル系(安く施工できる)と思われるものでした。
塗膜が乗る、変成シリコンコーキングで、シールの打ち替え(縦目地は今回は行わず)。

コーキング材も、量が多いため、これだけの量を使います。

2液型のため、機械でシッカリと攪拌して、使用します。

電気の幹線引き込み部は、穴が開いた状態で、スズメさんの巣が出来ていましたが、彼らが巣立ったのを見計らって、コーキング・塗装で埋めさせていただきました。
次は、他の場所に巣を作ってね。

元施工(新築時)に【ALC割り】を間違えたようで、ALC本体に無用の繋ぎがいくつか。

これも、雨漏りの原因なので、シールをしっかり打って、塗装もパターンを付けてから、トップコート。

今回、一番雨漏りの激しかった、アルミサッシの方立部のシール打ち替え。

当社は基本的に、塗装屋さんによるシールの打ち替えでは、心配な時は、とても腕の良いシール屋さんをそのためだけに、お願いしています。

【腕】が、まるで違うので。

仕上げの塗装では、数度のチェックの末、さらにマンツーマンで、作業してもらっています。

納得いかない時は、私自身が刷毛で塗装します。

足場をばらしたら、もう作業が出来ないので。