状況により対応の違う、給湯器取替え

まずは、既存給湯器に接続されているすべての配管を取り外し。

左がこれまでのもの。

新規のものは、排熱回収型のエコジョーズ付き(今時はこれが定番。だいぶ値段もこなれました)。だからでしょうか、同じ24号でも、少し大ぶりに。

あらかじめ、ここの配管に合わせるために、接続部材を作ってきてくれました。
(お客様が、少しでも早く給湯器を使えるように)

こちらのフレキ配管も。

給湯器を壁に取りつける際も、壁内部に水がまわる怖さを体感してきているので、ビスで止めるまえに、下穴にコーキングを充填。当社の現場では必須です。

今回は、循環アダプター・追い炊き配管ともに健全だったので、そのまま使用。

代わりに、銅管との繋ぎ。

密着しやすように、目あらしして、綺麗に汚れ除去。水漏れなどさせられないので、丁重に。

銅管とソケットの接続のために、火であぶりながらハンダ付け(ロウ付け)。

今は、こういう作業が出来ない方も増えてきました。

すべてポン付けしてしまえば簡単。しかし、その分費用も高くなります。

お風呂リモコンを、取り替えようとしたところ、

『小川名さん、問題発生』

「???」

なるほどです。

リモコン配線が、ユニットバス裏側で引っ掛かって、これ以上伸びない。このままでは、取り付けられない。

無理して、引っ張ると切れて、配線が裏側に脱落し、配線がほぼ不可能になってしまう大事な場面。

引いてダメなら押してみな 攻撃で、先ずは外壁側をルーズにして、外部と内部から声を掛け合いながら、押し引き。

無事に取り付けられました。

リモコン裏側、付属の両面テープで充分なのですが、万が一に水がまわっては大変なので、コーキング。

上部と、左右のみで、下部はシールしません。水が入ってしまった際に、その水が抜けるように、逃げ道を作っておかなければいけない。

これは、ここだけでなく、外回りでも雨漏りしやすい箇所においての基本です(強風であ雨水が下から吹き上がる場所では、それなりの対応があります)。

台所リモコンも。

はい、無事に取りつきました。

配管類の美しさも大事です。保温材も取り付けて。

給湯器といっても、壁付け型、据置き型、パイプシャフト内のものと様々。

そして、ガス法がかつてとは違って、一酸化炭素中毒にならないように、窓などの開口部からの離隔距離も必要になっています。

お隣さんにご迷惑を掛けないように、側方排気、上方排気と、その現場ごとに発注品も異なります。

たかが給湯器、されど給湯器、その場に応じて頭を使うので、取り替えの時は、こちらも面白いし、職人さんによっても腕の差が出ます。