小川名建設(株) 床下の水を抜き、原因を突き止めろ

お客様から、連絡をいただきました。

【お風呂のリモコンが作動しない】と。

早速、伺い床下を覗いてみると・・・

動揺しないようにしつつも、心の中では、

『何だ、これは! 水がたっぷり溜まっているじゃないか』

しかも、ベタ基礎ゆえに、水が抜けないから、原因を止めないと、さらに浸水していく。

ポンプにホースを繋げて、

すぐ、行動。

先ずは水抜きから。

このポンプちゃん、優秀で、水深が浅くなっても、頑張って吸いだしてくれる。

しかし、約1.5㎥~2㎥の水を抜くのは、そうたやすくない。でも、今日中に何とかしてあげたい。

ポンプが吸いこめない深さになってからは、人力作戦あるのみ。

スポンジで水を吸い、バケツに絞り入れて、

隣のユニットバスに、水を捨てての繰り返し。

約8時間。

ほぼ正座の姿で、無心でこの作業。
(疲れはしたけど、原因が掴めると信じていたら、案外と楽しかった。お客様との交流もより深まった)

しかし、水漏れが発見できない時間が流れ、

やっと、水の入口らしきものが。

元浴室廻りの、基礎内側が断熱材で施工されているので、見つかりにくかったが、排水作業がだいぶいった床下を進むと、基礎と土台の間の基礎パッキンが濡れていました。

そこの裏側は、元々給湯器があった場所。

さて、早速分解。

なんか、変・・・

あれっ、これエコジョーズだったよね。

たくさん、出てくる排水口に、何も繋がっていない。

お湯を流し続けて、しばらくすると、写真には写っていませんが、白い被覆のペアチューブに垂れて、ここの下の基礎部の水切りに、バシャバシャと当たり、跳ね伝った水が、入っているようです。

すぐに、ノギスで測り、部材を買いそろえて、フレキ管を取付け。

塩ビ管を必要な長さに、パイプソーで切り、

支持金物を組み合わせて、サイディング面に取付け。

金物の位置を微調整して、固定。

ここ掘れワンワンで、穴掘りし、砕石を埋めて、大きめの塩ビ管で撥ね止めにして、浸透式配管出来上がり。

温水配管・循環チューブが、外壁に入る入口も念のために、変成シリコンコーキングをこってりと。

お湯を流し続け、排水がしっかりと浸透しているのを確認。

気が付けば、辺りは暗くなっていました。

その後も、水をスポンジで吸い取り続け、とりあえず終了。

後日、水平なベタ基礎ゆえに、後から追いかけて流れてくる残り水を確認、吸い取り、その他の原因が無いかを、見に伺います。

何はともあれ、まだ鋼製束にサビも発生しておらず、他への影響も無かったので、心より安心しています。

頑張った甲斐がありました。