丁番直し、木製玄関ラッチ錠オーバーホール

広縁の観音扉の丁番が、ビスごと外れて、ビスを揉み直しても、すぐに外れてしまう状態。

早速、扉を外してみると、ご覧のように、丁番自体も変形していました。
(片側の扉だけで、3個の丁番)

良く研がれたノミで、扉の取付け部を削り出しました。

こちら方向からも。

それにしても、手際よすぎて写真が追いつかない。

そして、すぐさま新たなステンレス丁番を取付け。

一番下の丁番の座彫りの際だけ、押さえるお手伝い。

建物自体も、柱の乾燥に伴い多少の歪みが生じていたので、それに合わせて、建具をカンナで削って微調整。
(これは、既成建具ではなく、昔ながらの製作建具だからできる技)

左がこれまでのもの。右が新たなステンレス丁番。建具を削っていたのは、大きなものに取り替えるためでした。

よく見ると、扉を閉めた際に固定させるキャッチ部も上下ともに壊れていたので、

早速、車に積んであったキャッチ(オス・メス)

既存のものを取り外したら、こんな感じにバラバラに。
よく頑張りました。

観音扉は、これにて終了。正味30分ほど。

木製玄関ドアによくある立派な鋳物製錠前。

鍵穴部をよく見てみると、【National】の文字。

ナショナル(現パナソニック)は、こんなところにまで進出していたのですね。

近頃では、このような部材メーカーといえば、【古代・こだい:株式会社長沢製作所

しかし、ナショナルと古代では、取付け寸法が違い、商品+座彫りし直す手間代が高くなり、お客様と一緒に悩んでいたら、サクサクと分解して、綺麗にしてまた取り付けるというオーバーホール作業をしてくれました。
ここでは、たまたまでしょうが、何とか使える状態になりました。

洗面脱衣室の照明、浴室の照明と取替えて、無事に終了。

ついでに、カーポートの電動シャッターが、ミシミシ鳴るとのことで、確認し、原因がすぐに分かり、その場で直しました。

お喜びいただきました。

それだけで、こちらも嬉しい気持ちを頂きました。