サイディング外壁のコーキング打替え、あなたの家ではどうでした?

窯業系サイディング横張りタイプの場合、基本的に縦目地部は、コーキングをしっかり除去して、打替えします。
(以前、金銭的に安く安くと言われて、増し打ちしてみましたが、コーキング部のひび割れ等が早く発生してしまいました)

窓廻り等は、一回目の塗装替え時は増し打ちといって、既存の上に重ねていきます。

これがこれまで、頑張ってくれていたコーキング。ヒビはかなりありましたが、まだ僅かに弾力は残っていました。

基本的に、良心的に施工している会社での物件では、接合部に、ハットジョイナーという下地金物が入り、ここではブルーのボンドブレーカーが、予め付いているので、建築では御法度の【3面接着】されないように、なっていますが、

写真のように、ここの物件では、一部、ブルーのボンドブレーカー(ジョイナー)が、末端まで入っていませんでした。

コーナー部(役物)は、なぜか入っていなかったので、こちらも、ご覧のようにこの幅に見合ったボンドブレーカーを貼っていきます。(ニチバン製)

他の材料でできないのかな?と、仕様書を見ていたら、決してマスキングテープを使用しないで下さいと、書かれていました。

こんな感じで、はがして、

少しづつ、貼りすすめていきます。

これで、3面接着から逃れられ、長持ちするコーキングとなります。

コーキング、この現場では、変成シリコン1液型ノンブリードタイプを、20本。

変成シリコン(ウレタン)でないと、その上から塗装しても、じきに剥離します。シリコンは使ってはいけない。

ブリードとは、その中に含まれる成分が、悪さをして、塗装を溶かしたり、ベタツキ、シワを発生させたりする。
それを抑えるノンブリードタイプを選定しないと。

コーキングの接着力を高めるために、プライマーという接着剤を使用します。

ここでは、窯業系サイディングと、変成シリコンコーキングと相性の良い、US-3を選定。

どちらも、同じメーカーで合わせた方がリスクが少ないので、ペンギンシールのもの。

3Mの黄色のマスキングテープを使用。

私は、腰の強い紫色タイプを多用しています。

他のメーカーもいくつか試しましたが、流石は3Mといったところです。

シャッターボックス上部もこのように、太めに増し打ちできるように、マスキング。

窓(サッシ)際も。

外壁と軒裏の繋ぎ目も、マスキング。

こうして、他に換気フード廻り等すべてを、外壁の形状に極力近づけた整形をしながら、コーキングしていきます。


※換気フード下部や、水切りと外壁の接続部等、雨水が外壁内部に入った際に、水が排水する出口を、コーキングしてしまうと、窯業系サイディングは水を長時間含んで、ボロボロになってしまいます。