屋上シート防水工事(通気緩衝工法)

日本国民は、緊急事態宣言下でよく頑張り、結果として死者数が非常に少ない(亡くなられた方・ご遺族にはご冥福をお祈り申し上げます)。一方で、横浜市旭区にある横浜市西部病院聖マリアンナ病院では、戦っている看護士さんも含め、クラスター感染。会見では病院が悪い的な言い方ですが、その戦場のようなインフラを常時管理するのは、誰なのでしょう?医療従事者の方々が本当に報われない。私の友達も他県でお医者さんをして、常に危険と隣り合わせ。
私がそこの市のトップなら、陣頭指揮を取るし、結果に対して責任を感じますが・・・。なかなか姿を現さない。選挙時以外は。あっカジノも。その点、色々とありながらも、若いのに必死で頑張っている大坂府知事は偉いですね。大阪府民のことを真剣に考えているのがよくわかる。このあと、疲労で倒れないことを祈ります。

そうした状況下で、当社も、関係者から新型コロナを出してはいけないと考え、【三つの密】のどれかに当てはまる工事は、緊急作業以外は、ご理解いただき延期し、屋外の工事を中心に動いております。
(職方さんも、仕事しないと干上がってしまうし)

これは、その一つ、屋上防水工事です。

四半世紀前の新築時状態の、シート防水。雨漏りもなく、状態もまだ悪くはないながら、オーナー様が住まわれている方に迷惑を掛けたくないの想いから。

笠木の継手をたっぷりコーキングして、立ち上がり部は撤去し、すぐにACボンドで雨水が廻らないように。

清掃した平場に、通気緩衝用のシートを貼っていきます。

この専用ディスクを、

この上から取付け、その後このディスクと防水シートが密着されます。

これにより、シートの伸縮に追随でき、さらに空気層が確保されるため、内部の熱気、可塑剤を放出しやすくしています。

そして、防水シートを重なり代に注意を払いながら、敷き込んでいきます。

防水シート他は、定評のあるアーキヤマデ製。

立ち上がり部は密着工法のため、端部から水が入らないようにシーリング。

そして抑えのため、アルミ製フラットバーの取付け。(ヘルメット忘れてるじゃん。あとで注意しておきました)

今は亡き、ここの設計監理の先生は、流石です。

RC造の平場の真ん中へ向かって、スラブが傾きやすいところを、切り妻屋根のように、中央一列が、しっかり高くなっており、そこに4台の脱気棟を設けました。
(温かい空気は上部へ流れる理屈から)

横引きトラップ(横に排水する場合)の貫通スリーブ部から雨漏りしないように、洗濯機の排水ホースを丈夫にしたような、改修用ドレインを取付け。

これが、既存貫通スリーブ部。
先生は、横引きが縦引きに比べて、排水スピードが3倍程度遅いことを意識されてか、面積に対して非常に多くの排水口を設計されていました。

惜しむらくは、水下側の方が高い、つまり逆勾配になっていました。ことごとく。
防水屋さんに一番気遣いして欲しい箇所だっただけに、皆して???でした。
しかし、無事に終了させました。

保証期間は10年ですが、また四半世紀保ってくれないかな。