物置の【腐った柱の補強】

雨漏りしている物置の隅柱。

マイナスドライバーで突くと、糠(ぬか)のように柔らかく、ぶすぶすと刺さる。

手を付ける前は、一見何ともないように見えます。

先ずは主原因の雨漏りを止めたいけど、後々建替えるから、今は応急措置でよいと。
さらに、建物表側からは物理的に作業が不可能。

木材を蝕害する赤アリに、柱内部から喰われているようで、腐った木材のかけらがボロボロ落ちる。

ドリルとノミを使用しながら、柱の腐って、赤アリに喰われた箇所を、丁寧に切除。

削りだした既存柱の一部。

水が常に供給される状況下では、シロアリ等の木材を蝕害される可能性が高い。

ここは、北側で陽当りが悪い箇所なのに、これだけ食べられていた。

日の良く当たる南側だと思うと、ゾッとします。

シロアリ屋(防蟻)に、依頼すると、物置に対する価値的には勿体ないので、シロアリ殺虫・防除・防蟻効果を謳っているスプレー剤を、柱に何カ所も穴を開けたところへ、ノズル噴射で、奥まで注入・浸透。
表面にも噴射して、残りはお客様へ。

市販品ながら、一応、1年間保証らしい。

無垢材を加工したものを、何度も調整しながら入れ込み接続。

雨が漏ってることを前提に施工しているので、使う材料は、集成材ではなく、芯持ち材(檜の無垢材)を使用。

3寸5分(105㎜)角材を、既存柱に抱かせつつ、土台と桁(梁)を結びつけました。

筋交いは無いけれども、筋交いBOX金物でねじれ防止。

短冊金物(平)で、既存柱とシッカリ接合。

これらの金物は、現行法で定められた金物なので、構造として強度は高いです。