2年前に落成された、横浜市新市庁舎へ行き

2020年1月に落成した横浜市市役所。

すぐに、コロナ過に見舞われたため、密となる人混みを避けていたところ、始めて行ったのは、まる2年後。

巨大都市横浜市の市庁舎としては、無駄に華美・荘厳な造りでなく、何故か親近感を覚えました。

2階から見る吹き抜けのテラスホール。

関内駅前の旧市庁舎へは、ほぼ毎週通い、建築時の良い意味でのOLD感と質素な造りが大好きでした。ただし、377万人に膨れあがった横浜市市民の行政を司るには、狭すぎて、周囲のビルの幾つかに間借りしなければならず、建築局のあったJKビルは、本庁舎から歩いて、少々遠かった為、駐車場から早歩きしなければならなかった。各部署へ跨って動くことが多かったので、時間が勿体なかったのを覚えて栄ます。



高層になった新市庁舎でも、まだ手狭感は感じます。
そして、横浜市自体の面積が広すぎるため、比較的遠方かつ鉄道駅から遠い旭区北西部の人間からすると、1日当たりに回らなければならない絶対数が多い私にとっては、自動車という手段が当たり前で、渋滞時の往復時間とガソリン代、時には高速代の負担も大きい。区役所もありますが、そこでは細かい調べごとや相談には不足気味。東京23区のような各区の独自決裁権もないため、極めて不便。マンモス都市としての利益を享受すると同時に、コンパクトシティにも憧れます。両方を同時に求めるのは、虫が良すぎる悩みなのだろう。


しかし、今後心配なのは、関東大震災のような大きな自然災害時。
桜木町駅東口は、所詮埋め立て地。地盤の液状化により、一時的にでも機能不全になる可能性が怖い。
そして、東京湾という内海のため、津波被害は小さいだろうが、石油コンビナートなどが、倒壊し周囲を燃やし尽くしていた、東日本大震災時の記憶も真新しい。

気候変動による海水面の上下は、過去の貝塚跡地、古代遺跡、古代信仰の中心であり穀物倉庫でもあった神社とを対比してみると、現在の海抜30~50mが、一つの目安と私は捉えています。
茨城の鹿島神宮も千葉の香取神宮も、海抜を50mにしても、そこだけポツリと海に沈まない。伊勢神宮だと30m(すぐ脇は50mまで沈まない)。
超急激な温暖化、『日本沈没』のようなことでも起きない限りは、問題外でしょうが、先人達から学ぶべきは多い。

そうした点から、海抜も50m以上で、地盤の強い地山、二俣川駅近辺の免許センター当たりは、がんセンター等、県の施設もあり、さすがに良い所にあるなと思っています。
この再開発が進行中の辺りに、神奈川県や横浜市のバックアップ施設があれば、被災時に機能不全に陥らないし、横浜市西部地区市民には助かるし、神奈川県でも位置的に比較的中央寄りで、県西地区の方々にも少しは優しいと、勝手に思うのですが。