外気温が5℃未満では、塗装しない覚悟も

日本ペイント㈱のラジカル制御技術塗装で、後々も安心なカタログ内の注意書き。

【塗装場所の気温が5℃未満、もしくは湿度85%以上である場合、または換気が十分でなく結露が考えられる場合は、塗装は避けて下さい】

と書かれています。明日の横浜市旭区の最低気温は-5℃程度と思われますが、陽が昇って外気温が5℃以上になるまでは、少し待ちたいと思います。

カタログの注意書き、裏側は、案外と見る機会は少ないですが、

塗る箇所(下地材)により、使用量、重ね塗り時の乾燥時間、希釈率、希釈剤、何を何回塗るのか等を、明確に謳っています。

かつて、管理だけを依頼されたお客様宅で、お客様の塗装屋さんが塗材50%程度の塗料缶に、一斗缶に入ったシンナーを直接投入し、適当に攪拌していたので、作業を中止させましたが、あの時点で、希釈率は80%前後でした。
その塗材の希釈率が、0~3%だったので、それを見せて説明しましたが、理解してもらうまでに苦労しました。
やはり、塗料メーカーさんは、多少の安全率は見ているでしょうが、様々な実験・検証の結果、本来の塗料の性能を発揮する数字を発表しているでしょうから、我々はそれを頼りに、そして実行していかなければならないと考えております。

塗ってしまえば、一見、その差は分かりにくいものですが、3年もしないうちに塗膜が、剥離してきて困って連絡を下さる方がたまにいますが、その際には、塗られてしまった塗材をある程度剥離するのが大変ですし、その分、普通に塗装替えするよりも、高額になってしまいます。

塗装替えも、金額を筆頭に、施工能力、工期、建物をトータルで理解しているか、信頼度、管理能力、アフターフォロー体制と、色々な要素によって、選ばれますが、当社は真面目に行っていき、それに見合った適正な数字、工期、そして何よりも信頼度で答えを出していきたいです。