【銚子電鉄】欲しいな

1月8日(日)に、久々に、銚子電鉄を堪能してきました。

JR銚子駅(総武本線)の改札口(窓口がある右側)から入り、跨線橋を渡って、東側の先端に、銚子電鉄の待合室があります。【絶対にあきらめない ちょうし駅】の看板のもと。

これが、JR銚子駅の駅舎。
銚子、南茨城の玄関口だけあって、それなりに賑わっています。

銚子電鉄の待合室までホームを歩いていきますが、何気に、JR255系の特急しおさいが横付けしている。少々時代を経た形式ながら、これから乗る銚子電鉄を想像すると、とても綺麗でスマートな電車に映ります。

横浜地区では、少々懐かしの209系。
かつては、JR東日本のドル箱路線、京浜東北線の顔でした。(現在はE233系1000番台)
209系は、時間に追われ、止まっては走るの繰り返しの瞬発力が求められる、京浜東北線においては、イマイチな車両のようでしたが、駅間が長い路線では、まだまだ十分に走れる車両だと思います。

かつて、武蔵野線で乗りましたが、あの路線にはあっているように感じました。

こうして、銚子電鉄間際まで停車していると、メルヘンチックな待合室と、とても似合った雰囲気を感じました。

南部支線の205系が2両編成で走っていることを考えると、この209系が、ここで分割・連結を繰り返し、そのまま2両編成で、銚子電鉄に乗り込んでも、面白そうに思います。


11時過ぎに、ホームに着ぎ、ちょうど列車が出発してしまったあとでした。

時刻表を見ると、1時間待ち。

本数が多い相鉄線の利便性と比較すると、とても本数の少ない構成。列車本数が少ないから、乗降客が少ないのか、乗降客が少ないから本数が少ないのか、どちらとも言えませんが、ここ最近のローカル線の悪い方のループに陥らない事を願います。

ただ、ローカル線の旅では、それも愉しみと思えば、何も不愉快さは無いから不思議です。

待合室には、映画【電車を止めるな!】のポスター。
既に、田舎の映画館のポスターのような雰囲気。

かつて、長男が小さい頃に乗りに来た際には、臨時列車として、確か、外川駅の線路脇に係留されていました。

今では、劣化が著しく、補修も困難なため、完全廃車になってしまったそうです。残念です。

これは、岩下の新生姜とのコラボ列車のようで、それっぽい風船がたくさんぶら下がっていました。

電車を待つ間、私が一番のりで、ポツリポツリと人が集まりだしましたが、出発前には、座れない人で溢れていました。

女性の車掌さんが、忙しく券売、走り出すと検札のために、行ったり来たり。これは重労働だ。でも笑顔で対応されていました。

運転手さんは、よく銚子電鉄のHPに出てくる女性でした。

当然、弧廻手形(1日乗車券)を車内で購入して。

かつては、銚子電気鉄道が経営していたタイ焼き券や濡れせん券(割引だったっけ)とかが付いていて、子供と一緒に喜んで使っていた記憶が蘇りました。

車内扉上の路線表は、テレビ画面ではなく、スマートなものではなく、手書きっぽさで味わいがあります。

駅名も、ネーミングライツで様々な名前と、正式名称とが混在していて面白かったです。

電車内の案内は、キャリーぱみゅぱみゅさんによる、可愛らしく、聞いているだけで元気になりそうな放送。

終点の外川駅から。

銚子駅側の車両と、型式の違う電車の混成でした。これは2000形でしたっけ。元京王で、伊予鉄道からの譲渡車。

数組の親子連れとお話しし、写真をたくさん撮ってあげました。親子間の一生の思い出になるでしょうから。


懐かしい~。
かつての銚子電鉄のイメージを強烈に押し出した800形1。これも伊予鉄道から。

デハ700形と800形と、それぞれに近江鉄道、伊予鉄道から、譲渡され、20数年前頃、この赤と、渋いブラックに黄色いラインで統一された塗装色だった記憶があります。

写真を撮ってあげた子供に、確かこの801は、営団(帝都高速度交通営団・現東京メトロ)銀座線からの車両じゃなかったけ?とか、適当な事を喋っていました。あとで、お父さんが訂正して教えてくれていることを願います。

昔ながらの運賃表。
新たなことへの挑戦と、古きよきものを大切にする想いとが、この会社からは感じられます。
(何でもかんでも、新しくすればいいってもんじゃないと思う私)

どこか、懐かしさがないと、過去を振り返った際の拠り所が無くなる。

銀河鉄道999でも、C62と客車を指して、メーテルに言わせている。
『・・・最新鋭の技術を使いながら、わざとノスタルジックな外観にした』と。
日頃乗車する方々の安全・利便性のために、最新技術の車両・線路・信号システムでありながら、それが分からないように、ノスタルジーを全開にまとった雰囲気を全てに演出として出せたら、今後の存続のためにいいのにな。先ずはお金が必要だが。

京福電気鉄道越前本線列車衝突事故や、信楽高原鐡道列車衝突事故のような、惨事が起きれば廃線運動にもつながりかねない。これまでの努力・皆の応援が、水の泡に帰さないためにも。

この出札口の手づくり感、とてもいいですよね。落ち着きます。

定番の【ぬれ煎餅】とPREMIUM等を購入し、僅かばかりながら、銚子電鉄に貢献。

【ぬれ煎餅 PREMIUM】

普通のぬれ煎餅は以前よりも、厚みを増し、歯ごたえ感を出していますが、私的には、以前の物の方が、若干良いかな。

PREMIUMは、かつおだしの効いた大人版。私にはまだ早いかな。

いくつか販売されていましたが、
子供用もプラレール、マニア向けのNゲージ、HOゲージ(私は本物が欲しいので買いませんが)や、廃車解体品の部品販売があるといいな。

さらには、車両内に、今はなき【鹿島鐡道】の車両支援オーナー様 プレートが貼られていましたが、新たな譲渡車両を購入する費用として、1口5,000円程度から、5万円、10万円、50万円、100万円の寄付金を譲渡車両に鋳物プレートで貼り出し、各自(各社)に、そのレプリカを渡すシステムを売れば、勢いで10万円分位は、出していたかも。日頃は無駄遣いしないけれど、こうした残したいものに使うお金は惜しいと思わないので。そういう大人の喜びもあると思いますが。

昔のセピア色の写真。

これも、いつぞやの軽便鉄道みたいでいい写真ですね。

これ、集電部をみると、パンタグラフではなく、路面電車のようなフューゲル式ですね。

復路の電車がくる寸前、鉄好きが待ち構えだしました。

方向幕に【謹賀新年】

塗装が、剥離しだし、サビ汁が流れています。

今時の電気連結器や密着連結器ではなく、今では少ない自動連結器。

運賃箱も、少し前のバスに付いているようなタイプで、味があります。これ、90度折れて、運転席の扉としての機能もありそうです。

屋根と側面の溶接部が、かなりボロボロな感じ。一部パテ盛りして塗装しているのかな。相当くたびれているけど、鋼製車両ならではなの味わい。

こっちもヒドいな。

入口部は、長年の人の出入りにより、内部はサビだらけで、何とか溶接し直して、穴が開かないようにしている感じ。

湘南電車をもとにしたような半流線形の元京王。

サイドの方向幕は、走り出すと消えてしまうLEDタイプでは当然なく、文字が印字されています。
それにしても、周囲がボコボコ。水がまわっているんじゃないかな。
心配な分、可愛い。

外川(とがわ)駅舎と、801。

何か食べるところ、ないかな。ブラブラと。

台風被害によるものか。太平洋の突端故に、風も強いだろうな。

狭い路地。なんか安心する。

布団がよく干せそう。それにしても青い空。

瓦屋根の古き良き建物たち。

海岸から、頂上の外川駅へ向けて、碁盤の目のように街が作られている。
家も密集していて、かつては漁師町として、もっと賑わっていたんだろうな。

屋根は、瓦と漆喰で、白っぽいねずみ色。

漁港へ下りてきた。
海と空が入り混じっている。

海岸沿いの通り。

坂に沿った家々。

ここも坂道。似たような雰囲気の景色。

お店は、ほぼ休み。
駅に戻ってきて、『そういえば、何も飲んでないや』

自販機もようやくあり、千葉・茨城に来たら、MAXコーヒー。
ジョージアMAXにいつしか変わっていましたが、この甘さはほとんど変わっていない。
缶コーヒーのパイオニア的、UCCオリジナルコーヒーをはじめて飲んで感動した時の甘さに近い。こっちの方が少しコーヒー感強いかな。あっちはミルク感が強かったような。

銚子駅に戻ってきて、多くの乗客が、小さな旅を満喫してJR・出口方面へ、向かっていきました。

そういえば、夢中になっていたら、早朝から、夜の帰宅まで、パン2個と缶ジュース3本だけだった。魚料理や地元料理を食べるタイミングを逃してしまった。まあ、その分、浸れたからいいか。