トイレ交換、見えないところも

震災時、将来の直し工事時、金額面において、当社では、なるべく3分割トイレ(便器・タンク・便座)をお薦めしています。
(2台以上ある家においてはデザインの良い一体型トイレのネオレストやサティスを1台設置されることは問題ありません)

長いこと頑張られた、2階のトイレちゃん。

これは可哀そう。
根太は、無造作に切断されているし、
バンドは横向きに止めてあるだけなので、排水管が下に下がっていて、排水勾配が逆になっていました。
これまで、お客様は、大きなトラブルが無く、知らずに過ごせて良かったですね。

肘掛け(手掛け)も兼ねたペーパーホルダー、
縦手摺りの下地も、

全体重が掛かる、可能性があると考えておくべき手摺り部には、隠れてしまいますが、下地補強は必須です。
ボードアンカーも、日々進化していますが、信頼性という点において、私はあまり信用していません。

こちらは、床が濡れるとのことで、調べてみたところ、タンクにヒビが入っていたようで、
いつでも交換可能なシャワートイレ(便座)は再使用して、便器とタンクの交換。

大便器を外してみると、確かに水がまわって汚れています。

シャワートイレは購入して間もなかった為、再使用しましたが、色が多少違いますが、2階のトイレで見せるというよりは、実用性重視なので問題は無いでしょう。

ウォシュレット、シャワートイレに関しては、かつての製品は、17~18年程度は故障も少なく長持ちしましたが、本日も対応してきましたが、10年もたないものも多々見かけます。
トイレのトップブランド、TOTOの場合、取付け後に、先にお金を支払って保証期間を、5年、10年に延長できますが、お客様としては、商品・工事代金だけだと思っていたら、保証延長の案内を説明されても、正直困ると思います。ある意味残酷です。
当社では、その旨をお客様に、先に伝えておき、10年前後しか持たないかもしれない・TOTOメンテナンスは丁寧な対応ながら、部品供給(肝心な部品に限って)が、案外と短いため、かつてのウォシュレットのようには、長く使えない可能性が高い旨を伝え、何を選択されるかのお手伝いをしています。


余談:【逃げ切り】の商売をしていては、その建築屋は、信頼を失い、持続可能な経営は出来ないと思っているので。私が30年ほど、かかわってきた建設業・リフォーム業界で、いまだに生き残っている会社はとても少ないと。コロナ禍によるゼロゼロ融資により、今も存命している中堅会社も多いですが、結局は借りたお金は返さないといけないし、コロナ禍以前の業績に戻せないと、元金は返せない。
それらを見越して、当社はそうした融資は一切受けていません。末永く存続させたいので。