畳の採寸

この日は、6帖二間と、別のお宅の【畳の採寸】を行いました。

畳を基本にして建物を製作する関西間に対して、出来上がった建物に合わせて、畳を作る関東間。

そして、時間の経過とともに、あらゆる木材が本来の性質に戻るように、ねじれ、反りが発生するため、畳屋さんは、一枚一枚違う畳を製作するために、大変です。

直角とある程度の高さを調べるためのUFOみたいな機材がフル稼働します。
ちなみに、これだけで軽トラック(良質な中古)を1台は買えるそうです。

ステンレスの当て物をして、専用の定規で、何分弱、何分強強め 等の、彼らが使っている用語が、何度も飛び交っています。

寸法的に、調整の範囲を超える部分(敷居が反りすぎているため)は、細かく計測。

それにしても、この建物は、田舎の木材を使われたというだけあって、頑丈な無垢材を丁寧に作られています。

畳の下地の【荒床・あらゆか】と言われる箇所も、近頃では合板ですが、通気性を考えて、無垢材を使用しています。
長持ちする筈です。

※ワンちゃんに遊んでもらった襖も、今回一緒に張り替えます。

採寸のマシンを、こちらのワンコちゃんは、珍しそうに眺めていました。

職方さんも慣れたもんで、ワンコを可愛がりながら、角度を合わせていました。

こちらは、室外犬だと、穴をほじる習性がありますが、この子は、代わりに畳をほじる習慣があるようなので、畳を変えた後の段取り、爪を研ぐ作業をやらせてあげる為に、他の部屋で無垢材を使います。

出来上がったら、ご家族も、ワンコも喜ぶことでしょうね。