給水管の埋まる床の突起を撤去

とある優良工場の床。以前に水を使う工作機械を撤去した際に、時間が無かったようで、突起物が二つ残っていました。
今回は工場が休みの時を利用して、突起物と、給水管の床面以下に止水する工事をしました。

高さ10㎝弱の突起。

こちらにも。

通路では無いので、社員の方々は上手く避けていらっしゃるようですが、確かにリスクはあります。

工事のアンカー、塗装屋さんが早朝から来て手伝ってくれました。

木材をビスどめ。

短時間で木枠完成。

さては、ゴリラ(ゴジラ)のような私を、入れる檻?

そして、所定の位置にセッティング。

さらに、すべてを目張りしてあります。

水道屋さんと、ハツリ作業をして、先ずは突起物を撤去。

先まで続いて、今も生きている給水管。水道管の元締めバルブは止めてあるから大丈夫ながら、慎重にさらにハツリ作業。

この中途半端に止め栓してある給水管が、工場の作業場、邪魔になるので。

ある程度、ハツリが終わり、塩ビの給水管を切れる状態に。

最小限のスペースで、カッターにより、塩ビ管をカット。

塩ビ管の止め栓(メクラ栓)に、接着剤をたんまり塗り込んで、止水に成功。

2つ目の突起物は、いとも簡単に取れました。

しかし、その気のゆるみが甘かったことは後ほどわかります。

先ほどの木材で作成した箱は、工場に粉塵を飛び散らさないためのもの。

ここまで掘り進んで、やっと気が付きました。

この下部は、継ぎ手が入っており、ここから止め栓することが不可能なことが判明しました。

よく、建築の見積書に『地中埋設物』『隠ぺい部』は別途。と書いてあるのはこのためです。(見積書のまま、ご請求しましたが)

そう簡単にはヘコタレない私は、次なる策を考え、テーパーソーという工具を持ち出してきました。

下階の給水管立上りを切る作戦に。
下階は塩ビ管でなく、防火のことを考えて鉄管。

万が一に大元の給水バルブと、増圧ポンプを停止させて。
さらに、サンダーでカットすると、火花が飛び散り、最悪は火災報知器が作動してしまうので、テーパーソーという鉄を切れる電動のこぎり。

絞り水が、多く出るので、バケツで構えてもらい、当然周囲を養生して。

無事にカットしたあと、根本で、止水。

この後、ここの保温・テープ巻き。

上部鉄管の止め栓。

元の階に戻り、継ぎ手手前でカット。

それにしても、猛暑な上に、完全なビニール養生の中で、暑かった~。

途中で、送風をしてもらいながら。

ハツって、床面以下におさまった給水管。

このハツったあとを、モルタル打設する前に、既存コンクリートと接着性の高い「マノール」という接着剤をきめ細やかに塗って、

素早く、モルタルを乾燥(化学反応)させて硬化させるためにも、モルタル自体にもマノール液を混ぜたものを穴に入れ込んで、左官仕上げ。

東日本塗料の『フローンエコプラ速乾』・プライマーの主材と硬化剤を、1:2の割合で混ぜて、

ある程度、化学反応が進んで硬化したモルタル床に、塗り込み作業。

次に、速乾型水性床塗料、フローンアクアファーストの出番。

塗っては、乾くまで待ち、待っては塗ってを繰り返し。

水性ゆえに、塗ったばかりと、乾いた後の色の変化が激しい。

3度塗り終えて、だいぶ既存の床の色に近づきました。

このあと、さらに乾いて、使用しているうちに、廻りと馴染んでくることでしょう。

こうして、無事に作業を終了しました。

この会社の社長様、遅くまでお待たせしました。誠に有難うございました。