安いだけでない、屋根重ね葺き工事②

【安いだけでない、屋根重ね葺き工事①】に引き続き、先日コロニアル屋根の上にタスティールーフィングの端部を、ニチハ横暖ルーフαS専用のケラバ金物を取り付けていきます。

肝心の軒先も、専用のスターター金物をとめていきます。

軒先から、横暖ルーフを貼って、固定していきます。

※少し古いコロニアル材は、アスベストを少しだけ含有しているため、撤去・葺き替えとなると、重ね葺きよりも割高となります。埋立て処分しかできないようで、処分費がかさむためです。また、この材料は、とても軽量で、地震時の揺れへの影響は著しく少ないと考えます。

一枚、張り終えました。
納まりよく、排水性も良く考えられています。
 

屋根屋さんと相談しながら、屋根パネルの割り付けを検討中。

ケラバ金物の取付け方、間隔を再確認。

横暖ルーフSと、今回葺いている横暖ルーフαSとは、定価(卸値共)が同じながら、材料の厚みが違います。
それでは、ケラバ金物におさまる寸法も違う筈だと、確認しています。

こういう違い、今後、お客様にお薦めするに当たり、しっかり説明できないといけないし、私自身も興味があるので。

勾配がきつい屋根ながら、手際よく張り進めています。

途中には、雪止めも。

表面塗装の品質保証期間等が長い、αSタイプは、内部の断熱材も、カタログ通り、先端までピッチリ詰まっていました。

実物の断面。

これ、αSの裏面。

重ね代と、ケラバ排水部を、ご覧のように、断熱材を大きめに剥がさなければならない。

端部の一部を、金切りバサミで切り取って、

マニュアル通りにおさまっていることを確認。

そして、ビスどめ。

こうして見ると、職人さん的には、横暖ルーフSの方が、作業効率が高いのかな・・・。

壁際の雨押さえ部は、角材を流してから専用の板金を取り付けますが、万が一のために、ルーフィングを立ち上げてもらいながら、

写真の撮り方でしょうが、かなり大変に見えます。

新入社員のウタ!頑張ってるじゃん。

きれいに葺き上がり、

ケラバ下部に、でっぱりがありますが、下に回った雨水を効果的に排水させるためです。

こちら側からみると、キレイでしょ。

棟部(頂上)は、棟板金を取り付けるため、その下地として角材をとめます。
(コロニアル屋根施工の時は、もっと薄い貫板を使用します。差し棟でない場合)

切りカスが、樋に溜まりやすく、放っておくと、縦樋が詰まるケースがたまにあるので、毎日清掃。

2階の大屋根は、ほぼ完成。

つづいて、下屋(1階の屋根)に取り掛かります。

既存の貫板を外して。
こういう時にも、ゴミがポロポロ落ちます。

樋と、地面の掃除。掃除。

下屋は、寄棟形状のため、少々入り組んだ施工。

また、外壁のアクセントボーダーから、水が廻って、将来的な雨漏りの要因になるのが怖いため、『ルーフィングと、壁際の端部に念のためにシールしてちょうだい』と、職人さんにお願い。(既存の納まりで雨漏りしていないから問題ないとされますが、折角だから二重に防御)

屋根の一番頂上部に、屋根内部の熱を逃がす棟換気金物を取り付けます。
(どうして、この金物から雨水が廻らないのか、20年ほど不思議に思っていましたが、内部を見せてもらうと、確かに雨が入りにくそうな複雑な形状)

完成形は、写真を撮り損ねましたが、またUPします。

屋根工事で発生する切りカス・埃が、外壁塗装時に付着することを嫌い、管理の手間は掛かりますが、上部の屋根をある程度終えてから、塗装屋さんに乗り込んでもらうような段取り(一方で工期が長くなるを、お客様にご了承いただいた方には)をしています。

明日から塗装に入る、上白根の現場からでした。