![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/ia04f7378c4eabae4/version/1561554132/image.jpg)
サイディングの塗装替え。
案外と奥が深いです。ビル・工場などのRC造・鉄骨造を施工している方なら解る、下地のコーキング打替え・増し打ち作業が必要です。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/i2a4ca13aced64957/version/1561554132/image.jpg)
このように、サイディングの継ぎ目は、当然ながら、打ち替えします。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/id5c88fc7b7601b47/version/1561554132/image.jpg)
窓(サッシ)まわりは、状態がよければ、増し打ちが基本ですが・・・
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/ia63a9b62c0699b18/version/1561554132/image.jpg)
使うべきコーキングの選定が、先ずは先々の持ちを大きく変えてしまいます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/iff09440889169446/version/1561556880/image.jpg)
今回は、サイディングどうしに相性が極めて良い、ペンギンシール(サンスター)のMS2570typeNBを選定使用。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/i9846e7a6e2f55905/version/1561554132/image.jpg)
このシーリング材は、2液型タイプ。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/i9dddfb6238290d33/version/1561554132/image.jpg)
そのため、この撹拌機で、しっかりと混ぜ込み、コーキングの効果を最大限に発揮させるために、手間を惜しまず。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/i32c53018f8408d60/version/1561554187/image.jpg)
混ぜると、このような状態に。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/i9f000fd34a0f2759/version/1561554379/image.jpg)
さらに、大事なのは、サイディングとサイディングの繋ぎ目を、接着するプライマーの選定も同時に重要な要素です。
今回は、サイディングに極めて相性が良い、サンスターの【UMー2】を選定・使用。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/ifaa2668798d7b545/version/1561554428/image.jpg)
これ、何だか知っていますか?
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/ief3a9577adb978b5/version/1561556937/image.jpg)
ボンドブレーカーという代物です。
これを、縦目地部(コーキング打替え部)に、コーキング撤去後、これを、底の部分に貼ります。
ビル等を施工している方の多く・建築士の試験勉強をシッカリされた方なら、意味が解かるかと思います。
要は、建築のいろはの【3面接着】を防ぐためです。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/i306528488c0accfc/version/1561555143/image.jpg)
RC造や、鉄骨造ならば、目地が深いため、バックアップ材(ひも状のもの)を使用し、3面接着(地震等の揺れ時に、表面の接着部が切れやすいため)を防ぎますが、住宅のサイディングのような素材(かつての多くは、12㎜しか厚みがなかった)においては、バックアップ材を入れたら、コーキングの厚みが確保出来ない。
よって、その下地部分と接着させないために、この【ボンドブレーカー】を採用しています。
※色々と代替品を考えてみましたが、施工要領書に、『マスキングテープなどを使用してはいけませんと』
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/i65e7e3aea42c5b58/version/1561555683/image.jpg)
そして、このようにコーキングを打ち込んでいき、コーキングヘラで綺麗に仕上げていきます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/i69845479f0d32602/version/1561555827/image.jpg)
コーキングがはみ出さないように使用するマスキングテープ、不必要なコーキングをヘラで取った残り。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/i0e305573a90e3f63/version/1561555998/image.jpg)
本来は水切り上部とサイディング面は、排水性を促すためにコーキングをしないのですが、新築後に雨漏りしたらしく、シーリングしてあったので、仕方なくコーキングを打ちましたが、
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/icfea4de0e04de22b/version/1561556525/image.jpg)
台風時に雨が下から吹き込んだ際に、シーリングしつつ、上部のサイディング・笠木から侵入した雨水を逃がす(排水させる)穴を、要所にところどころ、開けておきました。
※サイディングが、雨漏りを完全に止める訳ではありません。その下地の透湿防水シートが、本当の役割を演じてくれます。基本的にサイディングが口を開けた箇所から、暴風雨時には、容赦なく水が入ります。
その雨水を彼が受け止めて、名前の通りの『水切り』部で、排水を促します。だから完全に塞いでしまうと、雨水は逃げ処を失って、内部に長時間、滞留し、結果、雨漏りの原因となったり、内部の木材・構造体を蝕んでしまう大きな要因となります。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/id40b26b3e0d388d0/version/1561556793/image.jpg)
換気扇等のベンドキャップ部は、本来、内部でしっかりシーリングされていれば問題無いのですが、安全を考えて、周囲をコーキング処理していきます。
何事も、表面上のことよりも、内部のおさまりを考えた施工が、建物・塗装替え後の長持ちさを左右することだけは確かです。