赤アリも、馬鹿にできない

現在、塗装替え中の現場にて、【赤アリ】。

サイディング(ベランダ手摺り付き笠木の付け根付近)のコーキングを除去している最中に、内部から大量の赤アリ。

すぐに、シロアリ屋(防除屋)さんに写真と共に確認。

小さな穴を20ヶ所ほどあけて、薬剤注入。

赤アリといえども、内部に居るシロアリを食べる可能性があるらしい。シロアリはノンビリしているから、食べられちゃうのか?

何れにしても、このままコーキングして塞ぐ訳にもいかず、シロアリ屋さん、忙しい中、何とか来てくれました(シロアリが発生するゴールデンウィーク後は大変忙しく、その際に同様に確認できた現場は、お客様みずから依頼してもらいました)。

シロアリ屋さんが来るまでは、他の箇所の作業をすすめ、この近辺は下塗りまでにしておきました。

2階ベランダ南東(1階ベランダも)から、薬剤をたっぷり入れ込んで、基礎上の水切りまで薬剤が流れ出るまで。
このあと、乳白色の薬剤は透明になります。

内部の赤アリ、居たかもしれないシロアリもこれで、駆除でき、さらに防除作用もあります。

今回は発生箇所周辺限定のため、5年保証書は発行できませんが、アジェンダMCでは、薬剤が次から次へと巣の仲間に伝播していく【ドミノ効果】を発揮し、巣の仲間にダメージを与えることが出来るようです。

とはいえ、シロアリの棲息には、
【養分:木材などの有機物等】
【湿気:適度な水分】
【酸素:空気】
が必要とされ、どれか1つでも無くなればシロアリは、そこには生息しません。
といっても、住宅において、養分と酸素を取り除くことは、不可能に近いので、湿気(水分)を取り除くことが重要になってきます。

ここでは、手摺り付き笠木の付け根部分からの雨水の侵入を疑い、周囲をコーキング。

アルミ笠木本体の留(とめ)部、角度を45度で接続しているコーナー部も水が入らないように、ブリッジコーキング。

欲をいえば、手摺りのコーナー接続部もシールしたいのですが、あまり見栄えが良くなくなり、水止め効果も大きな期待はできない。

施工側からすると、この壁を壊して、内部確認の上、やり直すのが、最善ですが、大ごとになりすぎてしまう。


赤アリ(黒アリ)、建物本体から出てきたら、シロアリも含めた蟻害にあっている可能性があります。

工事のスムーズな進行のために、見て見ぬふりをするのは簡単ですが、外壁の内部から出てくる時点で、非常に恐ろしい。私は。
よって、お客様に事実をみていただき、処置方法を一緒に検討し、追加の見積りも提出しています(提示しにくいですが、仕方ない)。
【塗装して終わり】ではなく、その後のその家の寿命を少しでも伸ばしたいから。