毎年建て直す軸組舞台

伝統芸能(半ヶ谷囃子・さちが丘)の舞台、従兄弟がまとめ役のため、兄貴に連れだち、お手伝いに。
簡易ながら、システマチックで、とても参考になりました。

お祭り前日に集まり、まずは、柱・梁・棟等の部材に仕分けて並べます。

従兄弟は、元 鳶だっただけに、指示が的確で、あっという間に、組みあがってしまった。
しかも、新たな部材は一切なしで、ほぞ・ほぞ穴に、所定の位置に組み込んでいくだけ。

そうは言っても、『せ~の!』の掛け声で、一面を立ち上げて、組みつける際は、皆の息が合わないと。

次の日まで、小雨交じりだったため、ブルーシートを屋根にして、上棟完了。

棟上げまで、1時間半で完成。

翌週の解体・収納までは、ものの1時間弱。
そして、また一年後に、同じ作業を繰り返します。この建物で、築60年程度らしいです。

必要以上の装飾、利便性を求めなければ、如何にシステマチックに、使いまわせるかを体感しました。現在の住宅は1万パーツ程度あり、耐震強度、耐風圧、気密性、断熱性能等と非常に進化しました。
一方で、【シンプル】ゆえの部材の少なさ、簡易さ、融通性(どこにでも建てられる)、何よりも総重量の軽さが、将来の建築に欲しい部分だと感じました。

来年も、お手伝いさせて下さい。