![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/i0d8c243efb90be6d/version/1705747656/image.jpg)
ベランダ軒裏のちょとした雨染み、塗装の剥離を心配されたお客様から、連絡をいただき、早速、お客様に了承をいただいた上で、マルチソーで小さな穴を開けてみました。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/ieaaeecb35b33d1c9/version/1705747656/image.jpg)
開けた部分は、先ずはベニヤで復旧。(既存のベニヤ板は、コシがなく、再取付け不可能だったため)
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/ia2bd3535bb6f6740/version/1705747656/image.jpg)
カメラを奥まで突っ込んで撮影してみました。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/i54e73af0a5489772/version/1705747656/image.jpg)
軒裏天井の裏側・野縁に、雨染みがあり、赤アリに蝕された【食べかす】が。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/ie1ef44aebdcfd858/version/1705747656/image.jpg)
開けたベニヤ板。食べかすだらけです。
気が付いてから、ご連絡をいただいたタイミングが早かったので、覗くかぎりにおいて、構造体には問題なさそうだったので、ただし、そのままにしておいても、悪くはなっても良くはならないので、お客様への説明は、驚かないように慎重に話し、数パターンの対応策を提案。
お客様が選んだ対応策は、軒裏のやり直し、腐食部の撤去・補強・消毒、雨水が侵入していると思われる笠木全体のシーリング。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/ie59f3d0fc38c0814/version/1705747656/image.jpg)
軒裏ベニヤを剥がしたところ、それなりに水が回っていて、木材が食べられていました。
ただ、不幸中の幸いだったのは、建物本体側の柱・梁 等までは、食害されていなかった点。
➡そうなると、直すために壊して。補強し直して、ふさぐ作業の範囲が拡大します。これまでも、何件も直していますが、構造にもよりますが、今のところは何とか直せています。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/ib434d8b6d71077c9/version/1705747656/image.jpg)
シロアリにしても、赤アリにしても、彼等には驚かされる。
湿気があり、やわらかく、食べやすい材木を、内側から食べていく。
この【食べかす】が痕跡として残りますが、明らかになりにくいように、上手に食べていく。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/i2886d6122fd34797/version/1705747656/image.jpg)
周囲の廻り縁(小割)にも、水が回っていました。軒裏全体を開けて正解だったようです。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/icaac61e359c7761a/version/1705747657/image.jpg)
ベランダ外側(手摺り笠木)の内側下部に、雨染み。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/id6c7fd4dfa4bc4f4/version/1705747657/image.jpg)
手すり付き笠木は、構造上、雨が回りやすいようです。(下地の透湿防水シート、水切りの施工を、水の気持ちになって、かなり慎重に行わないといけない)
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/i0618ff424a0272c4/version/1705747657/image.jpg)
また、このタイプは、上部からビス揉みしているので、頑張って下地を作成しても、ビス穴が【受け】になって、下へ水を供給しやすい。
また、サイディング下端に、水切り板金を曲げて高さを多めに入れ込んで、その上の透湿防水シートからの水を誘導して、外へ逃がさないと。逃げ道が無いと、サイディング下部が常に水に浸っている状態になるので、ボロボロになっていく。簡単に書いていますが、施工側すると、少しの隙も水は許してくれない。現場監督もその重要性を分からない方も、案外と多い。(建築は覚えなければならないことが多すぎるので)
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/ib39ec0f21aae6ad2/version/1705747657/image.jpg)
笠木の接続部、ビス揉み部、手すり部もすべてシーリング。
(アルミ手すりは、プライマー無しで塗装されていたため、剥離してしまう箇所があり、少々苦労しました)
開口した軒裏は、仮養生で目立たなくしておきながら・・・。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/ic8dd3f07ad16d08a/version/1705747657/image.jpg)
重ね張りサイディングの目地も打ち替え(内外共に)
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/i71daecb7aad36844/version/1705747657/image.jpg)
部材交換、食害部を取り除き、補強していきます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/i24f48249327f0141/version/1705747657/image.jpg)
消毒して、
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=330x1024:format=jpg/path/sfcdf8a3a6f897984/image/ia499e5f55af9b2ef/version/1705747657/image.jpg)
防火上のことを考えて、軒裏天井はケイカル板を張り直して、
あとは、しばらく風雨を受けてもらい、他に雨が回ってきている原因が無いと判断できた後に、軒裏塗装します。
とにかく、今後、水が回ってこないことを願うばかりです。