【内窓】先進的窓リノベは、トータルバランスが大切

内窓設置後

既存ブロンズサッシは残したままで、内側にホワイト色の内窓を取付け。

内窓はペア(2枚複層ガラス)で、Low-Eガラスで、ニュートラル透明を選定。

お客様が驚いていたのは、暑い空気がシャットアウトしている以上に、前面道路のバスの音が聞こえにくくなった点です。

内窓設置前

シングルガラス(1枚)で、工事前は室外の温度が、高い時、低い時の影響を大きく受けていました。

人が集まるリビングで、南側に面するこの窓は、外部の採光を取りこむため、大きく計画されていましたが、その分寒暖差を大きく受けやす状況でした。

2階掃き出しサッシに、内窓を設置。

多少の段差が生じますが、スロープでつまづきにくくなっています。

この部屋は、夜間は雨戸とサッシを閉めていますが、
ここ最近の熱帯夜、太陽が昇る時間の早い今時は、雨戸をあける際に、サッシを開けると、外気との寒暖差に驚かれていました

内窓設置前

雨戸は通風雨戸で、窓を開けたまま眠れていましたが、ここ最近の夜の暑さで、残念ながら、この雨戸を利用する機会も減っていたそうです。
それだけ、温暖化を実感しているようです。

トイレ窓は、小さく、その分補助金額も下がりますが、

それ以上の効果としては、トイレにはエアコンが無いので、熱気が溜まりやすい場所です。
暑い中、用を足すのはツラい。この内窓だけで、だいぶ緩和されます。
一方、寒い時期は、寒冷化しすぎるのを防ぐため、ヒートショックが起こりにくくなります。

これは、別の家で、障子の箇所に、【内窓】を取り付けます。

障子の敷居の段差を埋めて、樹脂枠を取り付けて、

4方に樹脂枠を回して、既存サッシの内側に、ペアガラスを入れて、完成です。

こちらのお宅では、玄関室は元の木枠の色が濃いため、それに合わせて、ダークブラウン色を選択していただきました。
既存木枠と、新規樹脂枠とで、色味に大きな差が無く、自然な仕上りになりました。

西陽が長時間にわたり差し込む、階段室の窓。

当然、暑さは低減されましたが、
寒い冬場には、ここで冷たい外気が入りにくくなるため、これまでのように、冷気が1階へ流れ込む量が減ると思われます。

こちらの掃き出し窓は、サッシが壊れかけていて、雨漏りも少しあったため、外壁を直しながら、サッシごと、新築時に使う製品に交換しました。

これも補助金対象でした。

一方で、
【補助金額が最大で200万円!】等の広告をよく目にしますが、
補助金をMAXまで取得しようとすると、サッシ自体を性能のより高いものを選ばなければならず、サッシ本体の金額が、大きく跳ね上がるため、お客様の総支出金額が著しく上がります。
築年数がある程度経過している住宅と、今時の基準で建築されている住宅を比較すると、根本的に気密性能が低い為、サッシばかりにお金を注ぎ込んでも、他から熱が出入りする可能性が高いです。要はトータルバランスが大切です。

当社では、既存の住宅・要望・予算に合わせて、施工計画を提案しています。